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2005.10.12

[本]竜馬がゆく

故司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」をひさしぶりに読んだ。とっても面白い。全8巻(文庫本)を3日間かけて一気に読んだ。

数年前に高知に出張した際に桂浜の竜馬像を見た。
この本にでている土佐の志士たちがお互いの誓いをした場所だ。そんな昔のことを想像しながら銅像を眺めたことを思い出した。

僕が好きなのはこの本にでてくる人たちの「潔さ」だ。坂本竜馬をもちろん、その家族、友人、仲間、そして敵である幕府の面々にすらも今の時代からは考えられない「潔さ」がそこにはあるような気がする。

そして竜馬とならんで、好きなのが勝海舟だ。竜馬の敵として登場しながら、結局は師となる。筆者の司馬良太郎氏がいかに竜馬と勝を愛していたか、読むと良くわかる。

好きな件(くだり)を紹介する。竜馬の物語も最後に近づいたときだ。大政奉還(幕府から政権を朝廷に返上する)がなり、竜馬が薩摩屋敷で西郷たちに新政府のメンバーの案を見せている場面で、名簿上に竜馬の名がないことに気がついた西郷がこう聞く。

「この表を拝見すると、当然土州(土佐、高知県)から出る尊兄(竜馬のこと)の名が見当たらんが、どぎゃんしたかの」

竜馬は役人になるのは嫌と答え、じゃあどうすると聞かれさらにこう答える。

「世界の海援隊でもやりましょうかな」

いやーたまらん!
こう答えるのを知っていても何度よんでもドキドキするのだ。30年以上前に書かれた本なのに、いまでも文章が煌いている。読んだことがない人はぜひお勧めである。


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