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2005.04.05

アメリカで車を売る(その2)

前回からの続き

4.問い合わせに対応する

媒体により反応は違いますが、掲載後1~2日後に電話、メールで問い合わせがはいるようになります。基本的に相手の質問には正直に答えるべきです。車以外の関係ない話を答える必要はありません。

必ず聞かれるのが「どうして車を売るのか」「いつ売りたいのか」の2つです。この質問は正直に答えたほうが良い場合と、そうでない場合があります。要は「相手次第」ということです。僕の場合のように帰任を理由に車を売る場合、足元を見られ、安く叩かれる材料になります。

日本人は車を大切に乗るとアメリカ人の多くは思っています。実際にそのとおりでもあります。多くのアメリカ人にとって自動車は日本人にとってもママチャリくらいの感覚と見てよいです。

また必ず電話で直接相手と話すことも重要です。電子メールだけはなにも解決しません。

実際に車を実に来る、試乗するということになった場合。できるだけ自宅をさけ、近くのスーパーの駐車場などで会うべきです。日本人(日本語をしゃべる)でもあやしい人がたくさんいるらしいです。僕は幸い会いませんでした。

・自宅ではなく、近所の駐車場なであう。
・傷などについては隠さず言っておく。(僕の場合)
・試乗する場合は必ず一緒に乗る。免許証を確認し、何か試乗中に事故など起こした場合すべて相手の責任であることを確認する。※書面にサインさせるべきという助言を他の人からもらいました。僕はやりませんでしたが・・
・相手の連絡先(住所、電話番号)、ビジネスカード
・あやしい人は試乗を断る。(勇気がいります)

友人、知り合い、会社の同僚などに売ると後々の車のトラブル時に問題になるという指摘もあり、あまりお勧めできません。


5.相手を決める

●1台目の場合(相手はインド人の親子、アメリカ滞在9年目)

$35ほど、お金はかかりましたが、僕の場合Yahoo Autoで相手を見つけることができました。広告にお金をかける必要は正直ないと思いますが、買いたい人、売りたい人(自分)をどうマッチングさせるかというためには、対象は広げた方がよいと思います。前回も書きましたがCraigListに勝るものはありません。

※広告を出す場合、書いておくべきこと。

車種
値段(KBBの価格より$500~1000低い)

コンディション
喫煙の有無(※重要)喫煙していた車は基本的にコンディションはBadです。
エンジン種別
装備品

自分が問い合わせたくなる投稿をまねるのが簡単です。また、写真(外装、内装、マイレージ数)、電話番号(携帯)、メールアドレスは必ず掲載するべきです。問い合わせの回数に大きく関わります。メールアドレスはHotmailなどフリーのものを別途取得しましょう。

車を探している人を知っている。その人を紹介するから俺に別途500ドル寄越せと言ったオファーもありました。アメリカ人は本業以外でそうやって小銭を稼いでいる人が多いようです。このときは僕が相手が怪しそうなので断りました。

また傷や多少おかしいところがあっても修理すべきではありません。修理しても車の値段が上がることはありません。僕も奥さんがガレージのドアでつけた傷をそのままで売りました。

傷などについては相手に正直に伝えた方が心象が良いです。ただし基本的には買い手の責任なので言わなければいけないわけではありません。


●2台目の場合(相手はフィリピン人の夫婦、滞在○年目、永住権あり)

車が趣味のご主人から問い合わせが入りました。最初はメールで、メンテナンス状況、メンテナンスヒストリー、何故車を売るのか?、いつ買ったのか?どうやって使っていたのか?(誰が、何の目的で?)VIN NOは?などを細かく聞いてきます。
細かい奴だなと思っていたら、しばらくメールが来なくなりました。たぶん他の車を探していたのでしょう。1週間後に「まだ売れていないか?」とまたメールがきました。すでに2、3件問い合わせがはいっていることとを伝えたら、実際に見に来ることになりました。

土曜日の昼間、彼は友人(シスコに勤めているそうです、勤め先を聞くのはとても重要です)と一緒にやってきました。車の外観、ドアの開け閉めの音、ハンドルの遊び、各機能(パワーウインドウ、シートの移動、エアコン、オーディオ関係など)のチェック、タイヤの状況などこと細かくチェックしてゆきます。何人か車を見に来ましたがここまでやる人は始めてでした。

彼はどうやら「車のおたく」(Geek)のようでした。彼ら二人ははGeekであることがどうやら自慢のようです。

彼はとても気に入り、チェックのために車を少し借りてよいか?と聞いてきました。どうやら友人のショップでエンジンや足回りのチェックをしたいようです。「1時間ほど終わる」ということなので、一緒に行くことにしました。
もし一緒に行けない場合は買取相当額のチェック(小切手)をおいてゆこうとしたようです。僕はどんなチェックをするのか興味もあるのでついて行くことにしました。

行く途中も「チェックのため」ということで、車の限界性能を試す運転、急発進、急ブレーキ、急旋回(Uターン)などをやっています。

ショップについて、エンジンの中身をばらしてチェックしてゆきます。何をやっているかわかりませんでいたが、キャブレターの関係をチェックしていました。その後、ジャッキで車を持ち上げ、サスペンション、タイヤ周りなどをチェックしていました。

・タイヤが1本だけ購入時期違うこと
・サスペンションが1つおかしくなっていること
・オイル漏れが1箇所あること

結局彼は上記を見つけました。タイヤは僕が以前パンクをしたときに、そのときに修理を依頼した業者にすり替えられたようでした。サスペンション、オイル漏れについては部品代の分だけ、値引きを交渉してきました。

中古車はそのままの状態で売るのが基本ですから、僕がそれを直して売る必要はありません。結局、彼の出してきた金額が僕が決めていた最低金額を上まっていたのでOKしました。(かならず最低金額を決めておきましょう。それを下回ったら売らないことです。)

「let's make a deal!」で握手しました。

※料金交渉のこつ

・下限価格を決めておく(重要)
 上限でうれることはないというのが僕の結論。自分が売りたい下限金額をきめておいてそれを下回る場合は、日本人が苦手な「断る」ことが必要。
 僕は経験はないが、家族のこと、仕事のこと、いろんな理由をつけて値下げを要求してくる輩もいるらしい。

・少し考えます=買わない
 100%ではないだろうが、少し考えてから連絡しますは「買わない」という場合が多い。さっさと次の買主を探したほうがよい。

・売れるときはその場で売る
 日本人の帰任者相手の場合、直前になって値下げや支払いを延ばそうとする輩がいます。実際に僕の同僚の売った相手も帰る間際になって値下げを要求してきました。足元を見られないためにもその場で売ってしまうべきです。多少お金はかかりますが、その後レンタカーを借りたほうが、結果的にオーライになると思います。

・あるがままが中古車販売
 傷や多少の故障はそのままで売るのが中古車販売の常識のようです。

6.手続きする

手続きはとても大事です。

(1)SMOG Check

売り手の責任としてSMOG Check(排気ガスチェック)が必要になります。
ただし僕の場合、年式が新しいために以前のSMOG Checkの情報をトランスファーできました。トランスファーにかかる費用($8)は買い手に支払い義務があるので、僕はトランスファーも支払う必要はありませんでした。

http://www.dmv.ca.gov/vr/smogfaq.htm#BM2535より

Recent legislation changed the requirements for vehicle transfers occuring on or after January 1, 2005. When you transfer a vehicle that is four or less model years old a smog certification will not be required. A smog transfer fee will be collected from the new owner. When a vehicle is more than four model years old, evidence of a current smog certification must be provided by a seller except when the following occurs:

(2)書類手続き、支払い

まずはなにより支払いです。基本的に個人の小切手ではなく、銀行が発行する小切手(キャッシャーズチェック)で支払ってくれるよう依頼しましょう。

相手に渡す書類
・Certificate of Title(ピンクスリップとよばれます) 
 車の所有権の書類のこと
・Registration Card 毎年更新時に送られてきます。大抵保険のカードと一緒に車に乗せてあるはずです。

別途、売買の証明の契約書を作ると良いと同僚が進めてくれました。
ピンクスリップにサインするのは、小切手を受け取ってからにしましょう。

僕の場合1台は買う相手が銀行(クレジットユニオン)でローンを組むということで、銀行に行って手続きしました。相手ローンを組む場合、車の所有権が銀行に留保されるようです。(自分で買う場合も同じ、新車、中古車に関係はないようだ)この場合、銀行が目の前でチェックを作ってくれるので安心です。

また、相手はDMVへの登録時に、税金(消費税)支払う必要がります。カリフォルニアは8.25%です。車の場合、相当な金額となります。そこで彼(僕の売り手)は車の売買価格を実際の売買価格の半額程度にすることを提案してきました。DMVへの書類に半額を書き、別途実際の金額を僕に渡すというものです。

数度のやり取りにより、彼(買い手)を信用していたので結局OKしました。ディーラーなどで購入した場合はそういうことはできないが、個人売買の場合は、アメリカ人はよく使う手のようです。要は相手を信用しきれるかどうかで決まります。自分が買う場合は提案してみるとよいでしょう。

結局かなり長文になってしまいました・・・アメリカでは車の価値はかなり公正に評価されます。要はいかに手間をあっけて信用のおける相手を探すかといことにつきます。相手もこちらが信用できるかどうか良く見ています。結果、僕は相手(買い手)に恵まれたと思います。当初の予定金額(最低)を2000ドル程度上回りました。

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コメント

とても役に立ちました。ありがとうございます。

投稿: ninako | 2010.06.15 23:44

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